SSブログ

裏デイトレ四方山話 [雑感]

私が株式投資を始めた当初、大きな影響を受けた手法がある。それは、若井武氏提唱の現物繋売(げんぶつつなぎうり)というものである。詳細は、次書を始めとする若井氏の著書を参照願いたい。

株はこうして儲けなさい!!―プロが教える億万長者になるための方程式

株はこうして儲けなさい!!―プロが教える億万長者になるための方程式

  • 作者: 若井 武
  • 出版社/メーカー: オーエス出版
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


現物繋売とは簡単に言うと、現物株を所有した状態で同株を同数信用売りする(繋売)代わりに、信用売りした”つもり”になって、所有していた現物株を売却することである。その際、帳簿上はあくまで株は所有したまま、売りを建てたように記載することがポイントである。

この手法の利点は、株を塩漬けにすることなく、売買の回転率を上げやすい、という点である。あくまで心理的なことなのだが、それはそれで効果は感じられた。
株を始めた当初は、ずいぶんと現物繋売のお世話になったものである。また、現在使用している場帳も、若井氏提唱のフォーマットになっており、いまだに現役として重宝している。

しかし、現物繋売を行なっていくと、帳簿上の売買記録と実際の売買記録が大きく異なってしまう、という問題点が明らかになってきた。また、見かけ上の問題なら対処のしようもあるが、はたして現物繋売をシステマティックに実行した場合、そうでない場合と比べてどれだけの資産向上効果があるのか、気になるところである。

株価の推移に合わせて現物繋売を行なった場合と、何もせず保有し続けた場合とで、どれだけの違いが生じるか、検討してみたことがある。
結論は、下落局面に限って見れば、現物繋売を行なった方が、資産を増加させることができた。しかし、株価が上下に動くような局面では、必ずしも現物繋売が優位となるとは結論付けることはできなかった。

さて、私が提唱する裏デイトレであるが、実はこの現物繋売と密接な関係がある。
株価の下落局面での下げ幅を現金に変換しようとする手法が現物繋売である。一方、裏デイトレも同じ考え方であり、いわば現物繋売において時間軸方向に対し極限を取った手法が裏デイトレである、とも言える。
以前から慣れ親しんできた現物繋売という手法があったからこそ、裏デイトレを思い付き、躊躇することなく実際の売買に取り入れることができたのだと思う。

最近は様々な株式投資関連書籍が出版されるようになったが、冒頭に挙げた若井氏の著書は、現物繋売のみならず株式投資全般に渡って判りやすく解説しており、未だ色あせない良書である。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。