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為替レートと日経平均株価 [投資・経済全般]

11月5日付読売新聞3面に、興味深い記事があった。というか、記事そのものよりも、紙面に掲載されていた”日経平均株価と円相場の推移”のグラフに興味がいった。
同グラフを見ると、2001年以降の日経平均と円相場の推移が似通って見える。

というわけで、実際に確かめてみることにした。

日本銀行のホームページから、円/$為替レートと日経平均株価の月次データを入手し、表計算ソフトで両者を比較した。その際、時間軸をずらすことにより、両者の相関が最も高くなるよう調整した。
その結果を下図に示す。
為替レート_日経平均株価
日経平均を為替に対して14ヶ月遅らせた時が、最も相関が高くなった。R-2乗値こそ、0.5564しかないが、大まかな傾向はほぼ一致している様が見て取れる。

もしこの相関が今後も続くとすれば、現在上昇中の日経平均は年末から来年年初にかけてピークとなり、その後約1年間は下落傾向が続くことになりそうだ。日経平均は、来年年末には再び1万1千円程度に落ち込むことになるかもしれない。

今まで、株価は予測できないと、何度も述べてきた。ならば、この結果をどう捉えればよいのだろうか。

実は相関を取る期間の選び方に問題があると考えられる。
2001年以降は確かに相関が高いように見えるが、それ以前のデータも含めると、相関はどんどん悪くなる。円相場で見ると、円/$が150円付近を境にして、日経平均と為替の相関関係は全く異なったものとなる。150円以上と以下とで、分布の様子が全く異なるのだ。深読みすれば、150円を境に大きな経済的構造変化があったとも考えられる。

さて、上の例では、為替が日経平均に先行するとして相関を求めた。逆に、日経平均が為替に先行するように相関を求めることもできる。
為替を日経平均に対して24ヶ月遅らせて、2001年以降でプロットすると、両者のR-2乗値は
0.8207にもなる。すなわち、今後の為替レートは、2年前の日経平均の推移をなぞるように進行することになる。

???結局、どちらが基準になるのか???

結論。。。
上の例は、単なる数字のお遊び、ということになるのだろう。


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