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裏デイトレのマネーマネジメント [システムトレード]

株式投資におけるマネーマネジメントは、トレード技術以上に重要であると考える。

特にシステムトレードでは、システムにマネーマネジメントを組み込み、一体として機能させることで、リスクを抑え、効率を最大化した投資が可能になるため、マネーマネジメントを疎かにすることはできない。マネーマネジメントが組み込まれていない投資システムは、破産への片道切符である。

一般に、投資システムのマネーマネジメントは、かなり複雑になってしまう。何故なら、資金枠のうちどれだけをトレードに廻すかについて、最大ドローダウンや破産確率、レバレッジなども考慮しながら、決定していかなければならないからだ。

一方、裏デイトレの場合は、マネーマネジメントは極めて単純になる。
何故なら、基本的に毎日売買するため、翌日の資金の心配だけすればよく、長期的な資金の流れを考慮する必要がないからだ。

現物取引だけを用いた裏デイトレの場合は、基本的に、資金枠一杯に株を買えばよい。

翌寄付きで決済されたら、その損益を加えた新たな資金枠で引けに買い建てればよい。もし、損失が出たら、買える株数は減少するかもしれない。あるいは、場中に株価が大きく下がれば、買える株数は増加するかもしれない。いずれにしても、資金枠で買えるだけの株数を買うことにより、自然とドルコスト平均法的な売買が可能となる。
さらに、毎日資産枠が更新されるため、1日複利で資産を運用することができ、資産カーブが右肩上がりでいる内は資産増加を加速させることができる。

なお、裏デイトレでは、引け成行きで株を買う必要があるが、引け成行きが出来ない証券会社は問題外として、それが出来る証券会社でも、完全前金制か否かで買い方が異なってくる。

カブドットコム証券のように、非前金制を取り入れている会社では、自分の資金枠と株価の値動きを見ながら、資金不足にならないように注意して、引け成行き買いを入れればいいのだが、完全前金制の場合は、成行き買いの時、ストップ高の値段で買える株数しか買えないことが一般的であろう。
その場合、引け指値が使える証券会社では、引け指値を有効に利用すればよい。引け指値が使えない場合は、本来使える資金枠を使い切らないで裏デイトレを行なうか、早出を多用するしかないだろう。

一方、信用取引の場合は少し異なってくる。

単純な裏デイトレの場合は、基本的には現物取引の場合と同様でもよいが、HOLDを含んだシステムの場合は、保証金維持率に注意しなければならないため、資金枠を目一杯使うことは危険である。

私の場合は、引け成行きで買えるだけ買うことにしているが、ストップ高で買えるだけの株数しか買えないため、結果的に保証金維持率が40%前後となる。レバレッジは2倍強である。今のところは最大ドローダウンの倍程度の下落がない限り、追証の発生はないはずである。
なお、万が一追証が発生した場合は、追証に応じず、直ちに全玉を返済しなければならない。これは裏デイトレの基本に立ち返れば当然のことである。

裏デイトレの基本は長期投資である。従って、財務状況が安定した優良企業だけを、投資の対象にしなければならない。この大前提があってこその集中投資であることを、忘れてはならない。


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