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裏デイトレにおける残業・早出・アルバイト [システムトレード]

裏デイトレは、場中に現金のみとなる。この特性を生かして、「システムトレード(その3)」で記した残業・早出・アルバイトといった手法が可能となる。

「残業」とは、本来寄付きで返済するところを、場中で返済することである。

寄付きでの返済を「定時退社」とすれば、それよりも遅い時間に返済するから「残業」である。
例えば、何らかの情報等によって、当日の日足が陽線となる可能性が高いと判断した場合、寄り付きで返済せず、場中のより高い値段で返済すれば、通常の裏デイトレより利ざや(「残業代」)を稼ぐことができる。

これは、裁量で行なう場合と、システム的に行なう場合とがある。いずれの場合も、返済後は速やかにシステムに復帰することが必要である。

システム的に行なう場合は、買い建ての場合、例えば対象銘柄が上髭や陽線の多い傾向がある時に有効となる。始値から数tick上に売り返済の指値を入れておく、といった方法があるだろう。これは、クシダメソッドの拡張版みたいなものである。
クシダメソッドが、寄り付きで買い、寄り値より数tick上で売り返済する、といった手法であることに対し、裏デイトレの残業の場合は、前日引けで買い、当日寄り値より数tick上で売り返済する。要は仕掛けのタイミングが違うだけである。

次に「早出」とは、引けで玉を建てる代わりに、場中で仕掛けることを言う。

引けでの仕掛けは、言って見れば「定時出社」である。それに対し、それよりも早い時間に仕掛けるから、「早出」である。
これは、場中に株価が大きく底を打って、大引けでは現在値よりも株価が上昇して引ける可能性が高い時に有効となる。大引けよりも安い時に仕掛けることで、通常の裏デイトレよりも利ざや(「早出代」)を稼ぐことができる。

株価は大引けでは出来高加重平均(VWAP)に収斂しやすい性質がある。そのため、現在値とVWAPとの間に大きな隔たりがあれば、大引けではその差は縮まる可能性が高い。
例えば買い建ての場合、みすみす大引けまで株価が上昇していくのを、指をくわえて見ているのではなく、大引けを待たずに買い出動する。首尾よく引値が買値より高くなれば、その差分が「早出代」となる。

最後に「アルバイト」とは、場中に別銘柄を売買することである。

裏デイトレでは、そのロバスト性の高さと高効率から、集中投資を前提としている。したがって、本来であれば、場中に売買できる資金は多くはないはずである。しかし、一部の証券会社ではループトレードが可能である。その場合は、場中に裏デイトレの対象銘柄以外の銘柄を売買することができ、「アルバイト代」を稼ぐことができる。

例えば、トヨタで裏デイトレしていて、当日寄り付きで売り返済したところ株価が急騰し、大きな機会損失を抱えそうになった場合は、直ちにホンダを買い、引け近くで売って利ざやを稼ぎ、大引けでトヨタを買い戻すといった手法が有効となる。
トヨタの裏デイトレという「勤務時間」外にホンダの売買を行なったため、「アルバイト」となる。もちろん、ホンダはあくまで一例であり、自分の好きな銘柄を売買すればよい。あるいは、場中を純粋にデイトレードの時間として、自由な裁量で様々な取引を行なってもよい。ただし、大引けには必ずシステムに復帰しなくてはならない。

以上のように、本来は退屈で融通の利かない裏デイトレであっても、残業・早出・アルバイトを行い、またはそれらを自由に組み合わせることによって、更なる収益アップの可能性を見出すことができる。何よりも、システムトレードの最大の欠点であろう、「退屈」を解消できるだろう。

当然、確実に収益をアップできる保障はどこにもない。
私のように投資センスが欠如した人間がこれらの行為を行なうと、投資成績にも記したように、システムでコツコツと稼いだ小銭を大きく減少させてしまうので、注意が必要だ。


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