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分散と集中(その1) [システムトレード]

株式投資の基本は分散投資であるとは、教科書的な常識である。教科書的なと言うのは、毒にも薬にもならないと言うことである。
株式投資の目的は何であろうか?我々一庶民にとっては、資産を増やすことである。中には違った理由で株式を売買している方もいるかもしれないが。

さて、分散投資について改めて考えてみる。

一般的には、金融資産を持っている人が株式投資を行なうに際し推奨されるのは、資金を流動性資金、貯蓄性資金、余裕資金に分類し、余裕資金で株式投資を行なうことである。
初めて株式投資を行なうなら、それでも良いだろう。しかし、ここで株式投資を行なう本来の目的を考えてみて欲しい。資産を増やす。これだけである。
もし、資産を毎年5%増やしたいと考えたらどうだろう?一昔前なら、全資産を安全な貯蓄に回すだけで、それは実現できた。でもこれからはどうだろう。100万円を銀行に預けても、10円の利息しかつかない。定期預金にしても、せいぜい500円だ。国債を買っても、1万円足らずにしかならない。

では、株式投資はどうか?

うまく売買すれば、数日で5%くらいは稼げる。よほどの高値掴みをしない限り、1年を通じて5%の利益を得ることは、そう難しくないだろう。ただし、利益目標を達成したら、それ以降絶対に売買してはならない。多くの人が陥る落とし穴は、一旦利益を得るとその後も継続して利益が得られると勘違いしてしまうことである。現実はそんなに甘くない。

しかし、ここで株式に3分の1の資産しか投入していなかったらどうなるだろう?
資産を5%増やすためには、株式投資で15%近い利益を上げなければいけない。これは一般的に困難である。
即ち、資産を5%増やすという目標に対し、分散投資をしたがために、株式投資で15%の利益を生み出さなければならないという、大変なリスクを背負うことになるのである。
株式投資で5%の利益を得ることと比べると、単純に3倍、実際にはそれ以上、恐らくは8倍(2^3)程度のリスクを背負わなければならなくなってしまうのである。

はたしてこれが、安全な資産運用と呼べるのであろうか?

逆説的ではあるが、ある目標を持って資産運用を行なうのであれば、対象とする投資のなかで最もリターンの大きいものに集中投資するべきである。また、目標を達成したら、年度の途中であっても、全て現金化するべきである。
それが最も効率的な投資であると言えよう。


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