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資産管理 [システムトレード]

株式投資を行なう上で、資産管理は重要である。特に、今、自己資産がどのような状態にあるかを日々把握することは、投資成果を確認する上で極めて重要なことである。
余裕資金で長期投資を行なっている人にとっては、年一回、確定申告のために資産を集計すればいいだけかもしれない。ホールド中の株については、簿価で管理している人も少なくないだろう。
では、株式投資で日々の糧を得、生活している人にとってはどうだろう?
その場合、資産管理は極めて厳密でなくてはならない。日々のキャッシュフローを管理する必要があろう。
現金の管理は、若干の手間を掛ければ容易である。では、株式の管理はどうであろうか?
多くの人は、簿価管理しかしていないだろう。しかしそれでは、日々の資産の流れを正確に掴むことは出来ない。
株式の管理は時価評価が基本であると考える。
何故か?それは、資金が必要になった時に、株券を速やかに現金化する必要があるからである。また、日々のリアルタイムの資産推移が把握できなければ、月々の収益計画を建てることが困難になる。無計画な投資に基づく日々の生活が極めて不安定になることは言うまでもないだろう。
仮にデイトレードのような日々の売買でないとしても、日々の資産を時価評価することは、重要である。毎月の決算日にはその月の利益を集計しなければならない。出来ればその時点で、全ての株券を現金化することが望ましい。そして、必要があれば買い直せばよいのである。
ただ、現実には月末にホールドしている株券を、集計のためだけに現金化する人はあまりおるまい。しかし、その場合でも評価損益に目をつぶるのではなく、節目節目において時価評価を行い、それまでの投資成績を厳密に判定することが必要である。時価10万円の株を簿価100万円と言い張っても、それは何にも意味を成さないのである。ただ、大切な資金が90万円目減りしているという純然たる事実があるだけである。
システムトレードの観点から言えば、簿価評価を基準とした階段状の資産カーブは、システムの有効性を判定する上で何の意味もなさない。時価評価を行い、資産カーブが連続的に変化するようにして初めて、システムの安定性を正しく評価できるのである。


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